松本宅で久しぶりにゆっくりとした朝を迎えて、5月3日は、昼頃からワルシャワ市内のワジェンキ公園を散歩しました。ワルシャワのど真ん中に広がる広大な公園です。
池の畔に建つのがワジェンキ宮殿で、18世紀後半最後のポーランド王によって建立されました。
ワジェンキ宮殿
<ワジェンキ宮殿>

公園内には野外劇場もあります。舞台に黒く見えるのは孔雀です。
野外劇場
<野外劇場>

公園内では何と野生の孔雀が、そこかしこで羽を休めています。
孔雀
<孔雀>

また、公園中ではリスが走り回っています。
人間に馴れているせいか、「餌をあげるよ」という態度を示すと、平気で人間に近寄ってきます。
リス
<リス>

公園内には、有名なショパンの銅像があります。
隣は風にたなびく柳の木とのことですが、近寄ってみてもとてもそうは見えませんでした。
ショパン像
<ショパン像>

この日は、外出はワジェンキ公園の散歩だけにして、松本宅に戻り、鍋料理に舌鼓を打ち、夕食後はワイン片手に松本家のご長男在人君のピアノでショパン、在人君が作曲した曲を堪能しました。
練習熱心な在人君、立派なピアニストになってくれると思います。

翌5月4日は、ワルシャワ市内をショッピング。
この日は、私一人が妻と松本さんの奥さんについて、「ワルブラ」を楽しみました。
ブテイックで服選びに熱中していた女性二人にはぐれ、言葉も全く通じないところで一人ぼっちの孤独を味わったりしましたが、何とか二人に大きな迷子を見つけて貰って、無事松本宅に帰り着くことが出来ました。

帰途の地下鉄の車中で、堂々と犬を連れた人を見ました。
ポーランドでは犬を連れて乗車しても構わないとのこと。
犬の躾がいいのか?
それともおおらかな国民性なのか?

その夜、松本家で近所のイタリアレストランで、お別れのデイナーの場を設けてくれました。
そのレストランの2階には、若いアベックが連れてきた大きな犬が床に大きく寝そべっていました。
そのワンちゃんは吠えたりせず、大人しく寝そべっているだけです。
躾と国民性があいまって、こうなっているのだと納得した次第です。
地下鉄と犬
<地下鉄と犬>
レストランと犬
<レストランと犬>

松本さんご夫婦にお世話になりっぱなしであったポーランド旅行も、いよいよ最後の晩となってしまいました。
その記念に、松本ファミリーの写真を撮らせてもらいました。
写真一番左側が在人君、その隣が次男の圭司君です。
圭司君は画家の卵で将来を嘱望されており、書道の黒と白二色の東洋的世界の油絵での表現を目指しています。
松本ファミリー

5月5日の昼頃、松本夫妻にワルシャワ空港まで車で送ってもらって、ポーランド旅行を終えることになります。
翌5月6日、ようやく成田空港に帰り着きました。

振り返って、ザコパネへの幹線道路で、橋幅が一車線分しかないため橋が信号に従っての一方通行になって大混雑をきたしていたこと、食の細い私が昼食にキッヅランチを頼んだところ大人の一人分以上のランチが出てきたこと、レストランなどを除いてトイレが原則有料であったこと等、日本人の常識では考えにくいこともありました。
しかし、松本夫妻のおかげで丸ごとポーランドを味わえた楽しい旅行でした。
松本ファミリーに感謝して、この旅を締めくくりたいと思います。

(完)