初冬の小春日和の土曜日、中小企業家同友会の仲間14名と「葛西城」(1460年前後築城~1590年落城)ゆかりの地を訪ねて、戦国時代へタイムスリップしてきました。
葛飾区郷土と天文博物館で、葛西城で発掘された遺物を目に焼き付けて時間を400年以上前にセットし、第二次国府台合戦の古戦場に向かいます。
腹が減っては戦はできぬ。道中、柴又帝釈天門前の団子屋で腹ごしらえをして、北条方の兵(つわもの)は、里見方の待ち構える矢切台へ向かいます。
兵と寅さんファンで満載になった軍船(矢切の渡し船)に乗って、江戸川東岸へ上陸です。船頭は、敵に悟られぬように、モーターを使わず、櫓で漕いでくれます。
ここからは、兵だけで江戸川の土手を越えて、ネギ畑の広がる野菊の道を矢切台へ向けて進軍です。
その殆どが65歳過ぎの「シニア青春の会」メンバーです。
矢切台の最激戦地に向けて、よたよたと歩みを進めます。
激戦地を目前にして「矢切ネギ宅配します。」の幟旗に目くらましされ、農家へ迷い込む兵も出てきましたが、一人の落伍者もなしに、矢切台へ攻め上ります。
満足感に浸りつつ、矢切台の野菊の墓文学碑から行軍の跡を振り返ります。
進軍はまだ続きます。里見軍の本陣里見公園へ向けて、出発です。
ここで兵3名が、市川駅の幕舎へ先行して、美酒の準備に取り掛かります。
残った精鋭は、意気高く里見軍の本陣へ攻め上りましたが、里見軍は敗退してもぬけの殻。
辿り着いた国府台の丘では、兵全員が、スカイツリーに串刺しになった真っ赤に燃える落日とうっすらと浮かぶ富士山に心を奪われ、言葉を失いました。
空樹 陽を貫いて 天駆ける
心に染み入る穏やかで平和な風景。もう北条も里見もありません。
戦争への道だけは進まないよう、願わざるを得ません。
2022年 元旦
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弁護士 桒原周成