連日猛暑日が続き、コロナが再び猛威を振るい始めています。皆様いかがお過ごしでしょうか。

バイデン大統領は、コロナ療養中の別荘で大統領選挙からの撤退の表明をしました。

トランプ前大統領との討論会で、中味ではなくフェイクニュースを交えたパフォーマンスによって打ち負かされたことに加えて、ゼレンスキー大統領をプーチン大統領と言い間違えたり、暗殺未遂事件でトランプが生き残ったのはトランプが神に守られているからだなど、政策論争以外のところが原因で、大統領選挙への出馬の断念に追い込まれました。劇場型民主主義に負けた一典型と言えるでしょう。

先ごろの都知事選では、石丸伸二氏が健闘をして拍手喝さいを受けました。彼は無党派層の37.99%を獲得しましたが、彼のボランティアは「はじめて政治に関心を持った。」「こんなにはっきりと物事を言う政治家がいるんだと感動した。」といった人たちで構成されていて、彼の健闘は劇場型民主主義の手法を取り入れたからということができます。この手法を取る人は、自らを大きな勢力を持つ敵に立ち向かう救世主的なポジションに置くために、複雑な問題を単純化・劇化する手法を取ります。そのために「頑張っている。戦っている。」といったイメージを有権者に与え、高い支持につながることになります。

民主主義それは映画の一幕か

最後に、皆様のご健康を祈念して、筆を擱かせていただきます。

2024年盛夏