常光寺から西へ5分。真言宗智山派の法号山東覚寺があります。

   東覚寺山門

 玄覚法印が享保4年(1531年)に創建し、明治34年(1901年)深川本村町の法号山覚王寺と合併して、法号山と改号したと言われています。

      東覚寺本堂

江戸時代より東大寺別当良弁(689~773年)作の不動明王が有名で、亀戸不動として知られていたそうですが、肝心のお不動様は見当たりません。

その代わり、天保2年(1831年)の銘のある不動明王標柱が山門前に据えられています。

      不動明王標柱

さて肝心な七福神の弁財天です。

     東覚寺弁財天

東覚寺の売り物になっているのですが、その由来は殆ど語られていません。

東覚寺からさらに西に5分。亀戸香取神社があります。祭神は経津主神で、由緒によれば、天智天皇4年(665年)、中臣鎌足東国下向の時、亀島に船を寄せ、香取大神を勧請し、太刀一振りを納めて旅の安泰を祈り、神徳を仰いだのが創立の起因となったとの由。

10世紀以降開拓されていった利根川・江戸川沿い低湿地を中心に、約400社の香取神社が存在し、香取市の香取神宮が総本社となっています。

亀戸七福神で一番有名な神社で、その門前には亀戸香取勝運商店街が広がっています。

     亀戸香取勝運商店街

この商店街の直ぐそばに、全国的に著名な亀戸天神があります。素人考えでは、この両社、強烈な対抗心に溢れているのではなかろうかと思ってしまいますが、この商店街では香取神社の旗と亀戸天神藤まつりの幟旗が仲良く一緒に掲げられています。

    香取神社+亀戸天神藤まつり

流石に八百万の神の国、と一寸和やかな気持ちになって商店街を進むと、大鳥居を潜ります。

    香取鳥居

そして落ち葉を踏みしめながら、拝殿に向かいました。

    香取参道

次回は、亀戸香取神社の境内をご案内します。