臨川寺のすぐ南側に清澄庭園が広がります。泉水・築山・枯山水を主体にした回遊式庭園で、東京都指定名勝になっています。紀伊国屋文左衛門、岩崎弥太郎の邸宅になったこともある名園です。
<涼亭>
ここには有名な「古池や蛙飛び込む池の音」の句碑があります。もっともこの句は、芭蕉庵で催した句会で詠んだものです。
<句碑>
清澄庭園をさらに南へ向かい、仙台堀川に架かる海辺橋の袂の採荼庵(さいとあん)があり、濡縁に腰掛けた「奥の細道」に出掛ける旅姿の芭蕉像が置かれています。当時芭蕉は数えで46歳でしたが、歳よりだいぶ老けて見えます。
<芭蕉像>
この橋の東側の仙台堀川沿いの小道に芭蕉の名句を書き記した木製の句碑が並んでいます。
<仙台堀川> <小道>
<木製句碑>
この川岸を泳ぐ魚がいるので目を凝らすと何とヱイではないですか。東京湾は目と鼻の先にあることを実感させられました。
<ヱイ>
ここまで一通り芭蕉ゆかりの地を巡ってきました。最後の仕上げは清澄庭園に戻って涼亭で食事でもしていきませんか。池に突き出て佇む涼亭で一献傾ければ、幸せな気分になれること間違いありません。
了