第7回の2『萬年橋から中川口へ』
誠にお恥ずかしい限りですが、下町の名所・旧跡を訪ねて第7回「萬年橋から中川口へ」の項で、広重が萬年橋を描いたものとして掲載していた浮世絵は、実は萬年橋の浮世絵ではありませんでした。この浮世絵は結構有名なもので、私もどこかで目を通した記憶だけあったため、この絵をインターネットの萬年橋の画像中で見つけた時、問題なく萬年橋と思い込んでしまったのです。太鼓橋に藤棚とくれば、あの有名な亀戸天神に決まっているのに、それに気が付かなかったとは情けない限りです。申し訳ございませんでした。
決してお詫びにはなりませんが、お詫びの積りで、これまで掲載していた亀戸天神の浮世絵と
<写真1>
萬年橋の浮世絵2枚を掲示させていただきます。
<写真2>
<写真3>
写真2は広重の描いたもの。写真3は北斎の描いたものです。同じ風景を描いてこれほどの違いが出てくるとは驚きです。私は、広重の大胆な構図に心惹かれますが、皆様はどうでしょうか。私のドジのせいで却って面白い浮世絵二つ対比する機会ができたということで、今回の件はお許しください。