安倍晴明と言えば陰陽博士として有名です。陰陽五行説に基づき五芒星図形(星形正五角形の一種)を魔除けの呪符として用いており、その紋は晴明紋と言われています。
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実は熊野神社の敷地も、五芒星図形をしているのです。と言っても、それは幾ら熊野神社の周りを歩き回っただけでは分かりません。上空から俯瞰するのが一番良いのですが、俯瞰図を撮影しようと思ったらヘリコプターでもチャーターするしかありません。そんな訳にもいきませんので、熊野神社の俯瞰写真を引用させていただくことにしました。
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神社の境内に幼稚園が有りますが、それも含めて神社が見事に星形五角形の敷地に収まっていることがお分かり頂けると思います。一見ありふれた神社のたたずまいの中に、このような非日常的な意匠が施されていたなんて感動ものです。
因みに、同神社のご神紋も、五角形の中に八咫烏(ヤタガラス)が描かれています。
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このように熊野神社が五芒星図形を根本に据えてきた事実は、熊野神社と安倍晴明との深い関わりを示すものです。とはいえ、葛西誌には「「語り伝へに、当社は往古安倍晴明が鎮座せし処なりといえど、是はもとより虚誕なるべし」との記載があります。安倍晴明は摂津の国阿倍野生まれで、東国にまで出向いたことが確認されていませんので、このよう言われても止むを得ないのでしょう。果たして真実はどうなのでしょうか?これからの研究課題とさせて下さい。

さて神社の境内に「本田ウリ」の説明板があります。
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江戸時代、近郊農村では換金作物としての野菜作りが始まりました。この周辺ではウリが盛んに栽培され本田ウリと呼ばれ、熟すると銀白色になります。
真桑瓜の金マクワに対して銀マクワと呼ばれ、大ブリで格段に美味しいと評判になりました。
説明板には有名な「瓜売りが瓜売りに来て瓜売れ残り、瓜売り帰る瓜売りの声」の畳語歌(一首中に同音や同音語句をいくつも重ね詠みした狂歌)が記され、「のんびりした江戸の暮らしがうかがえる狂歌です」との解説があります。
何も記されていないのでこの畳語歌と本田ウリとの関係は不明です。不勉強で恐縮ですが、これも今後の研究課題とさせていただきます。